
風邪をひいたときの診察で、舌の奥をヘラみたいなもので押されて「オエッ」となりそうな経験をしたことがあると思います。
これを咽頭反射(いんとうはんしゃ)といいますが、口から内視鏡を入れる場合は、多少なりともこうした咽頭反射が起こります。
ところが、鼻から入れる場合は舌の根元に触れないので、ほとんど吐き気をもよおすことなく検査することができます。

口から内視鏡を挿入する場合、口がふさがってしまうために検査をしているときは話が できません。しかし、鼻からの場合は口がフリーなので、検査をしている医師と「痛くありませんか?」「はい、大丈夫です」というやりとりができます。
気になったことをその場で確認できるので、安心して受診できます。
検査中の心拍数と血圧・酸素濃度について、従来の口からの内視鏡検査との違いを調べたところ、鼻からの内視鏡検査の方が体に与える負担が少なく、体にやさしい検査だということがわかりました。
内視鏡が食道に入るときは心拍数と血圧が上昇、その一方で酸素濃度が下がる傾向にあります。
酸素濃度が下がると、心拍数が上がった心臓ではどんどん酸素を必要とするのに酸素が足りないという状態が起こる可能性があります。
その点、鼻からの検査の場合、心拍数はわずかに上がりますが、血圧の上昇はなく、酸素濃度も下がりません。
ですから心臓に負担をかけることがなく、酸素不足になる危険性も少ないのです。


鼻からの内視鏡検査の場合、鼻腔(びくう)への局部麻酔を行いますが、麻酔から覚めるのも早く、ほどなく日常生活へ復帰できます。
通常の口からの場合、1〜2時間は食事ができませんが、鼻からの検査の場合は検査終了後 30分〜 60分で、水を飲んだり食事をすることができます。
原則、注射を行わないので、麻酔が覚めて体の状態がもどれば運転もすぐにできます。
すべて、FTS配布資料より







